リベリオン
- 出版社/メーカー: アミューズ・ビデオ
- 発売日: 2003/10/24
- メディア: DVD
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第3次世界大戦が起こった世界。生き残った指導者達は人間の感情が戦争を引き起こすとし、精神安定剤の使用を庶民に義務付け、完全な統治国家を築いた。
ってな世界でのお話なんですが、これってそこまで非現実的でもないような。作中では芸術、音楽、愛玩動物等、人の心を動かすものは全て禁止されています。現実でもジワジワと表現が規制されつつあり、それが行き過ぎればきっとリベリオンな世界になってしまうのでしょうか。
主人公は銃と武術を融合したガン=カタの使い手。ガン=カタとは銃を持った相手の動きを分析し、敵の死角から攻撃、最小の被害で最大のダメージを与える、というもの。主人公のプレストン演じるクリスチャン・ベールがこれまた渋カッコイイ。敵が幾何学的に配置されている回廊を2丁拳銃で単騎突破。なんてのはマトリックスでも似たようなシーンがありましたが、リベリオンのそれはより洗練されている感じ。そして何より銃を持った相手との接近戦。一撃当たれば致命傷な銃器との戦闘でも、発射の瞬間に銃口を逸らすことにより回避する。超人的にジャンプしたり回転したり銃弾を避けたりはしません(笑)
洗練された動き、カッコイイ主人公。最高です。
惜しむらくは、主人公と同等な強敵の存在がなかったこと。魅せられる映像ではあるものの、ハラハラするかといわれると「?」。ピンチというピンチがなく、ラスボスとの戦闘が一番長く続いた互角な戦いではあったものの、結局無傷ですからね。
とまぁ不満なところも少しはあったけれども、お勧めできる作品であることは確かでした。